2011年6月30日木曜日

日本から参戦!ロスキレフェスティバル(Roskilde Festival)2011 第2回

参戦初日 2011年6月30日

前日の6月29日夕方、コペンハーゲン・カストラップ空港に到着しました。
そのままコペンハーゲンの友人宅へ。時差ぼけを解消するために、ものすごく眠かったものの、深夜0:00まで酒盛り…なのに、4:00に目が覚め、もう眠れませんでした。この正直すぎる身体が非常に悔しくて。

コンサート初日は毎年、最初のコンサートが18:00頃から始まります。昼頃、友人にRoskildeまで送ってもらいました。友人はロスキレフェスティバルに興味があったらしく、私を送りがてら、会場を外から視察したというわけです。ちなみに友人は、「来年(2012年)も私が参戦するなら、参戦する。」と言っていました。そして2012年、それは現実になろうとしています。

まずは、ゲートでチケットをアームバンドに交換します。このとき、チケットを摺られないように気をつけます。いるのですよ、チケットスリが。チケットは誰でも交換できてしまうので、盗まれたらアウトです。なぜ盗む人がいるかというと、いろいろあるのでしょうが、ひとつは、会場に入れば、デポジットの飲料容器をかきあつめて、デポジット金稼ぎができるためです(1日中がんばれば数万円の利益が出ると思われる)。アームバンドに交換してしまえば、もう取り外しができなくなるので、盗まれる可能性はほとんど無く安心です(それでも、寝てる間にバンドを切られたなんて、嫌な話も昔聞きましたが)そのあたりの話はこちら

アームバンドを手に入れて、Get A Tentエリアへ。私には、Roskilde友達と呼ぶ、Roskilde Festivalのときにだけ会う友人達がいます。普段はFacebookで連絡を取り合い、Roskilde Festivalが近づくと、今年は参戦か、いつ会場に来るか?などを連絡しあいます。テントは毎年、Get A Tentという、あらかじめ建っているテントを予約できるチケットを購入し、テントも互いに近くして、朝食を一緒にとったり、夜は飲んだりしています。とはいえ、いつも団体行動ではなく、皆気ままに好きなところへ行くので、つかずはなれずのいい関係です。

Roskilde友達のほとんどは出払ってしまっていましたが、会えました。私がいちばん会いたかった、元ホストファミリー(Roskildeにかれこれ20年近く参戦し続けているおじさん)に。どうやって探すかというと、この旗を探すのです。毎年、おじさんがRoskildeにもってくる旗です。


 おじさんに頼んでおいた私の荷物も、私のテントの中にバッチリありました。私は2011年2月までデンマークに住んでいたため、引き上げて日本に帰国する際に、Roskildeで使うものは箱につめて、おじさんに託しておいたのです。「私がRoskilde2011に来るときは、この箱を持ってきてくれ、来られなかったら捨ててくれ。」と。


会えて安心したのか、時差ぼけが襲い、17:00頃までテントで爆睡していました。起きてテントを開けると、Roskilde友達のほとんどがテント近くに戻ってきていて、私を迎えてくれました。3.11があり、みな本当に私のことを心配していて、またRoskildeで会えるとは思っていなかったそうです。私が元気でよかった、また会うことができてよかった、と言ってもらえて、幸せ者です。

さて、みんなでぞろぞろ、最初のコンサートに出発。これは自分でテントを持ってきて建てるエリアの様子です。Roskildeの風物詩です。


コンサートの前に腹ごしらえ。食事は、店によりますが、だいたい50~100DKKです。


Roskilde2011は、VETOのコンサートからスタートです。1つのコンサートが、だいたい90分~120分(アンコールが入った場合。だいたい入る。)です。



そして本日の私のメインはIRON MAIDEN。老舗のメタルを一度、生で聴いてみたかった!


…なんと、IRON MAIDENのコンサート後、眠気が襲い、撤収。このあとも行きたいコンサートがあったのに。時差ぼけが憎い。というわけで、参戦1日目、終了です。


2011年6月29日水曜日

日本から参戦!ロスキレフェスティバル(Roskilde Festival)2011 第1回


ロスキレフェスティバル関連情報の総合案内ページはこちらです。
http://syltetoejsglas.blog20.fc2.com/blog-entry-469.html



今更ですが、昨年のロスキレフェスティバル、Roskilde2011の話をまとめておこうかと。
Roskilde2011には、日本から参戦しました。このために有休のほとんどを使い、参戦のためにわざわざデンマークまで行きました。デンマークに住んでいてそのまま参戦したRoskilde2009・2010とは事情が異なるので、そのときの記録をここに公開したいと思います。

なお、Roskilde Festivalとは何ぞ?ですとか、Roskilde2009・2010の参戦記録については、私の古いブログをご覧ください。フェス中の生活についてけっこう細かく書いてあります。
http://syltetoejsglas.blog20.fc2.com/blog-category-5.html

Roskilde Festivalは日本であんまりなじみが無いようで、情報が少ないです。「裸の人が走りまわるアナーキーなフェス」というような、変なイメージが先行しているようですが、決してそんなことはないです。裸で走るもよし(全裸ランというイベントがあり、出たい人は勝手に出る)、酒びたりでグダグダになるもよし、最高の音楽に心震わせるもよし、「皆で仲良く楽しみましょう」的同調圧力が無く、自分で過ごし方を決められるフェスです。

さて、Roskilde2011参戦記録は、日本から参戦した場合とデンマークにいて直接参戦した場合の違いに重点をおいて書いてみようかと思います。あ、Roskilde2012にも性懲りもなく参戦します。私のフェス仲間が待っていますから。Jack Whiteが来ますから。

とりあえず第1回は、チケットの取り方について。
結論から言うと、世界のどこにいても、ネット環境と郵便事情が良好であれば、オフィシャルサイトからチケットが買えます。要クレジットカードです。住所もローマ字でしっかり入力すれば、ちゃんと日本までチケットが郵送で届きます。このチケットを忘れずに持ってデンマークへ飛び立ちましょう。フェス会場でアームバンドに交換し、入場します。

オフィシャルサイトのチケット購入ページ(Roskilde2012)
https://www.billetlugen.dk/buy/tickets/?token=ZBixHRJxbOfmDCufnNrv4mtysQs7p32t3PKHDPmiJoSrQeBg0CNgunDFLmqAINpjdHezn9K3kOia2EXAhyJoa6XQkui%2fx%2bwf

チケットは、フェスの全期間入場可能なスタンダードチケットと、4日間のコンサートのうち1日だけ入場できる1日チケットがあります。1日券はスタンダードチケットのおよそ半額。ですので2日以上参戦するのであればスタンダードチケットを買ったほうがよいです。何日に誰のコンサートがあるのかは、フェス開催日まで分かりません。慣例として、大トリアーティストのコンサートは最終日です。

スタンダードチケットを買うと、コンサート4日間+コンサート前の5日間、フェス会場の出入りが可能になります。コンサート前5日間は「ウォームアップ期間」で、テント場にテントを張って滞在できます。コンサートはありません(デンマークのインディーズや駆け出しのバンドのミニコンサートはあり)。

ウォームアップ初日の午前中にフェス会場に来られない場合は、立地条件のよいテント場(=コンサート会場に遠すぎず近すぎず、衛生状況が比較的よい場所)にはテントが張れないと考えてよいです。そもそもテントは持参なので、日本から持ってきたり、物価高のデンマークでわざわざ買うのは大変です。ウォームアップの途中や、コンサート日から参戦する場合は、スタンダードチケットに1万円くらいの上乗せ料金になりますが、"Get A Tent" か、"H&M Reboot camp"のような、テントつきにグレードアップしておくことをおススメします。こういったグレードアップをしておけば、あらかじめ自分のテントは専用エリアに設置されるので、自分の都合のよい日にテントなしで参戦できます。また、トイレやシャワーの事情もスタンダードのテント場より格段によくなります。テントつきチケットの細かい事情は、http://syltetoejsglas.blog20.fc2.com/blog-entry-127.htmlを参照。

私はRoskilde2011は、スタンダードチケットを買っておき、コンサート当日の朝にRoskildeに参戦し、"Get A Tent"のチケットでテントを持っているデンマーク人の友人のテントを間借りしました。お金の節約になりましたが、2人用テントに2人入るとかなり狭かったです。やっぱり料金上乗せでも、自分の城(=テント)を自分で持つほうが快適です。

次回は、時差ぼけがなおらないまま迎えた、参戦初日の模様をお伝えします。